2008年05月14日

まーぼ6年生 集大成への道 10

ずいぶんと久しぶりのエントリーになっちゃいました。
GWを挟んじゃったから、それなら終わったあとにしようと思ってまして。
これだけ時間が空いちゃうと、どこまで試合が進んでたのか、忘れちゃってますよね。
書いてる本人が忘れてるんだからムリないっす。
ちょっと振り返ってから話を進めたいと思います。

準決勝まで進んだ我がチーム。
先発のマウンドに登ったのはまーぼ。
初めての本格的球場での先発に緊張しちゃったまーぼは開始のサイレントと共に初球をデッドボール。
そこから連打を食らって、いきなり2点を失ってしまう。
その後は立ち直ったまーぼ。2回からはヒットを打たれながらも要所を締めて0に抑え、チームの反撃を待った。
そして6回。四球を選んだまーぼのあとに長打が出る。広い外野にボールが転々とする間にまーぼが生還して1点を返した。
こうして1−2。1点差で最終回。
打席には1番キャプテンS君が立った。

最終回。緊張するのは相手も同じだった。
先頭のS君に四球を与えてしまう。
塁に出たらうるさいS君。さっそく2番バッターの2球目に盗塁。
ランナーが2塁に行き力みが出たピッチャーは続く3球目をワイルドピッチ。
ノーアウトランナー3塁。願ってもない形で左打席に立つ2番のO君が思いっ切り引っ張った。
打球は勢いなくショート方向に転がる。
打球の勢いがない分、S君が思いきる事が出来た。
3塁からホームに突っ込むS君。前進守備のショートは迷わずキャッチャーにボールを送る。
頭から滑り込んだS君の手がホームベースをかすめる。そのあとキャッチャーがボールを捕球。
審判の両手が広がった。

「セーフ!」

ついに土壇場で2−2の同点に追い付いた。
しかし残念ながら勝ち越すまでは行かず、同点のままサドンデスとなった。


ノーアウト満塁の場面から始まるサドンデス。
相手の攻撃。継続打順という事で打席には1番バッターが入った。
カウント1−2からの4球目にスクイズを仕掛けてきた。打球はセカンドに転がった。
セカンドは本塁を諦め1塁へ送球。その間に3塁ランナーが生還。
すると2塁ランナーも本塁を狙って3塁を回っていた。
1塁手は冷静に本塁に送球。キャッチャーのS君が落ち着いてランナーにタッチして2アウト目を取った。
ここまでくればしめたもの。続くバッターをセンターフライに打ち取り、相手の攻撃を1点のみに抑えた。

サドンデス、裏の攻撃。
打席にはまーぼが入った。
何度も書いてきましたが、少年野球時代のまーぼははっきり言ってバッティングは苦手。
この日の打席も3打席2打数0安打1四球と結果は出ていない。
そして迎えたこの打席。カウント2−1と追い込まれた場面でベンチは決断した。
ピッチャーが投げた瞬間。ランナーが一斉にスタート。まーぼもバットを寝かせた。

セオリー的にはスクイズがあり得ない場面。相手選手の動きも一瞬遅れた。
打球は絶妙な速度で転がった。
ピッチャーは捕球するとホームにトスをした。
しかし3塁ランナーは走塁が得意なO君。上手くキャッチャーをかわしてベースにタッチした。

「セーフ!!」

本塁で勝負した相手だったが、まさにタッチの差でO君の走塁が勝った。
これによって一気に流れがこちらに傾いた。
バッターランナーのまーぼも当然1塁セーフでノーアウト満塁。

このあとの打席には長打力のあるバッターが続く。
どうとでも得点が奪える状況になった。

ところがそれが逆にバッターにプレッシャーになってしまった。
2者続けての三振。
ノーアウト満塁があっという間に二死満塁。

押せ押せの場面があっただけに、それを乗り越えたら今度は相手が精神的に有利になってしまう。
なんとしてもここで決めたかった。
ここで打席に入ったのはチーム一の俊足のTO君。
その足だけでなく、運動能力に於いてもチーム随一。しかし気持ちが優しい子だった。
気持ちを全面に出すのが苦手で、ともすればやる気がないように見えてしまう。
指導者の叱咤で涙してしまう事も数知れず。
弱気は打席にも影響して、ここ数ヶ月不振続き。
この日の試合もスタメンを外れていた。

彼が代打で出場したのは6回2死3塁の場面。
一打同点の場面だったが、あえなくショートゴロでアウト。

そして延長サドンデス、二死満塁という一打サヨナラの場面でまたも彼に打席が回った。
ここで彼は大きな声を出して打席に入った。これまでここまで気合いの入った彼の姿を見た事がなかった。
初球、ファールのあとの2球目。
迷い無く振り抜いた打球は2塁方向にライナーが飛んだ。
それまで大声を張り上げていたスタンドの父兄も一瞬息を呑んだ。

みんなの思いを載せた打球はセカンドの頭の上を越え、右中間に転がっていった。
TO君が1塁を駆け抜けた時、3塁にいた5年生のK君がホームベースを踏み、ベンチに向かって両手を突き上げた。

ベンチからは全選手が飛び出し、スタンドではみんなが抱き合って涙を流していた。
苦しんで苦しんでようやく掴み取った勝利。
誰1人スーパースターがいない、平凡な小学生チームが掴んだ会心の勝利だった。

私がコーチになって3年。これほど気持ちがこもった試合をしたことはなかった。
これほどウチらしい試合はなかった。

こうして我々は県大会の決勝戦に駒を進めることとなった。

続きは後日。
posted by かに at 14:45| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 少年野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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