2008年04月23日

まーぼ6年生 集大成への道 9

前回のつづきです。

投手として初めて体験する試合開始のサイレン。
テレビで見る高校野球と同じ音が自分を包んでいる。
そんな状況に体が硬直してしまったんでしょう。

まーぼが投じた1球目は右打席に入るバッターに思い切り当たってしまった。

ノーアウトランナー1塁。相手はカウント1−1から手堅く送りバントをしてきた。
ところがまーぼの緊張が伝染したのか、守備の良い5年生サードのK君がこれをお手玉してしまう。
試合開始からたった4球で思いも寄らぬピンチを迎えてしまった。
すかさずキャプテンS君がタイムを取ってマウンドに駆け寄ってきた。
集まった内野手の中心でS君は身振り手振りを交えて話をしている。
次第にみんなの表情が軟らかくなっていくのがスタンドからでも感じられた。
こういう時のS君は本当に頼りになる。

輪が解けてそれぞれポジションに散っていく。集まる時とではスピードが全然違う。落ち着きを取り戻したようだ。
再びプレイが掛かり、まーぼが投じた初球を相手はすかさず送りバント。
準決勝の相手は県西部ブロックの優勝チーム。初球に仕掛けてくる辺りが相手もさすがに試合巧者。バントもきちんと転がしてくる。先程はエラーをしてしまったK君だが、ここはきっちりとさばいてファーストへ送球。
1死2、3塁という場面となった。
ここで左打席にはいるのは相手4番バッター。エースでキャプテン。まさにチームの大黒柱でしょう。
初球はまず慎重ボール。つづく二球目はストライク。
カウント1−1となった3球目。ストライクを取りに言ったまーぼの球を4番バッターは思い切り振り抜いた。
打球が糸を引くようにレフトに飛んでいった。
広い球場をボールが転々とする。この間にランナー2人が生還。バッターランナーも3塁に到達してしまった。
2点を奪われてなおも1死3塁。ピンチはまだまだ続いてしまう。

しかしここでまーぼが踏ん張った。
5番バッターを3球三振に切って取ると、つづくバッターはピッチャーゴロ。
なんとか2点で切り抜けて初回の守りが終わった。

その裏の攻撃。
相手もまだペースが掴めないのか、先頭のS君を三振に切ったかと思えば2番に四球。3番を三振。4番に四球。
ここで1本欲しいところで打席に立ったのはまーぼ。
カウント1−3からの5球目を叩いた打球は無情にも真上に飛んでしまった。ピッチャーは落ち着いて処理して3アウト。
大きなチャンスを失ってしまった。

その後はお互いランナーを出すが決定的な一打を出せず0行進。5回まで膠着状態が続いていた。

試合が動いたのは試合も大詰めに入った6回裏だった。
先頭の4番が倒れて1死ランナー無し。打席には5番のまーぼが入った。
これまでピッチャーフライと三振。バッティングに関してはまったく良いところナシだった。
イニングを考えればこれが最後の打席。この大会が終わればシニアに進む事を決めていたまーぼにとっては少年野球最後の打席になるかも知れない。自然とまーぼの顔も引き締まる。
気合いの入った顔で打席に立つまーぼ。そんな気合いに気圧された訳ではないのだろうが、ここでストレートの四球になった。
打席に入ったのは6番のA君。夏頃には4番に座っていた事もある、長打力が自慢のバッターだ。
その打力がこの打席で火を噴いた。
1−2からの4球目を思いっ切り叩いた。打球は左中間にグングン飛んでいく。
打球の方向からヒットは間違いないとまーぼも思いっ切りベースを回る。
そしてまーぼが生還して1点を返した。このあとは続く事が出来なかったが、1点差に迫り相手に大きなプレッシャーを掛けた。

点差を詰めたあとだけに最終回の守りは短く済ませたい。
7番からの打順。カウント2−2からファールで粘る相手に、気合い十分のまーぼは逃げることなくストライクを投げ続ける。
そして8球目。ようやく前に飛んだ辺りは2塁後方の難しいところに飛んでいった。
長打警戒のために深めに守っていたセンターO君が思いっ切り前進してくる。
そして地面すれすれでダイビングキャッチ。
幾度と無くチームのピンチを救ってきたO君のスーパープレイで怖い先頭打者を抑える事が出来た。
続く8番打者は2−3から空振り三振。珍しくまーぼがマウンドで大きくガッツポーズ。
そして9番打者も3球でファーストフライに料理した。
粘られながらも3者凡退に切り、良いリズムで最終回の攻撃に移った。

7回裏、1点を追う攻撃は1番キャプテンS君から始まった。

続きは後日。
posted by かに at 02:19| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 少年野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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