2012年12月25日

良い選手になるための条件

良い選手になるためには色んな条件があると思う。
ここでもすでに何度も前監督の受け売りで書いています。
『素直であること』『チームメイトを大切にする』『野球が好きであること』『自分に厳しいこと』『逆境に強いこと』の5ヶ条。

監督が代わり、新しいチームへと変貌しようとしている今ではあっても、やはりこの5ヶ条は変わらず私の心に残っています。
シニアでも数年を過ごし、多くの選手を見てきた私にとって、この5ヶ条をしっかりと実践出来ている理想的な選手がいます。

それが我が横浜DeNAベイスターズの伊藤拓郎です。
恵まれた体格と運動能力を持った彼ですが、彼が良い選手であるのは上に書いた5ヶ条を理解し、実践出来ているからだと思っています。

先日、現監督とこんな話しをしました。

我がチームは正月の3日がグランド開きです。
その日にはOB大集合の会があり高校生、大学生などの多くOBが集まってくれます。
もちろんプロに行った杉谷拳士や伊藤拓郎にも声を掛けています。

OBの中でも野球選手としては一番の出世株ですから、堂々とグランドに来てくれればいいのですが、拓郎という男はそう言うときでも偉ぶったところがないんです。

現監督は拓郎の大先輩。同じT高校のOBです。
拓郎はその監督に電話をしてこんなことを言ったそうです。

「3日のグランド開きにお伺いしてよろしいでしょうか?」

その電話を受け、監督はとても感心していました。
「彼の立場だったらお伺いなんて立てるまでもない。それでも監督の私を立て、電話の一本を入れる事が出来る。私が先輩だと言う事あるにせよ、そういう気遣いをする事が出来るのが彼の素晴らしいところだ。」

伊藤拓郎というのはそういう選手です。
周りに感謝することが出来る、それをことさらスゴイ事だと思わずやってのける。
それこそが拓郎が良い選手になった一番の理由だと思います。
彼ほどの才能を持っていたら、周りはやっぱり特別視するし、天狗になってもおかしくない。
そこで天狗になっていたら、きっと彼は高校止まりの選手で終わってただろうし、当然プロにも行けなかったでしょう。

彼はどんな人の話でもキチンと背筋を伸ばして聞く事が出来ます。
私と話すときでもそうです。
5ヶ条の最初に来るのは『素直であること』です。

拓郎が卒団した以降にもたくさんの良い選手が高校野球に巣立って行ってます。
チームの勝ち負けは個人だけでどうにかなるものではないけど、良い選手になれば高校の先も見えてくるはず。
そのためにはやっぱり『素直であること』それが大事なんだと思います。

現在の選手達は拓郎は憧れの先輩ではあるけど、素晴らしい才能を持った野球選手という認識しかないかもしれない。
でもそうじゃない。拓郎が本当に良い選手であるのはこういう部分なんだ。
それを現在の選手達にも伝えて行くのが私の様に長くいる人間の役目かな、そう思ってます。
posted by かに at 16:44| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 中学硬式野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
良い選手になるためには、人としてキチンとしていなければならないということですよね。
今回の新監督への電話のエピソードは、ホンの一部なのでしょうけど、拓郎君を顕すところなのでしょうね。

かにさんに教えていただいた5ヶ条、私も小猿くんに何度も言ってます。
人間的に、少しでも拓郎君に近付いてくれれば良いな。
Posted by PAT at 2012年12月25日 22:16
PATさん、どうもです。
私が身近に見ていた選手だから拓郎を取り上げましたが、余所のチームにもこういうOBはたくさんいるんでしょう。
良い選手になるために、必要な事は野球だけじゃない。
普段の生活から始まってるんですよね。
小猿くんはすごく素直な選手だと思います。5ヶ条を持つ選手になれる可能性は十分ある。
今は体が小さいけど、それを補う力を持つことが出来たとき、きっと誰からも認めてもらえる選手になると思います。
私は小猿くんはそうなると信じています。
Posted by かに at 2012年12月26日 00:55
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