どんな天気でもやっぱり夏の大会は良いですね。春とはひと味もふた味も違います。
明け方、バスが京都の辺りを通過する頃はものすごいどしゃ降りで、「こりゃあ無理だ」と思っていたんですが、大阪に着く頃にはほとんど降っていない状態でした。
第1試合の頃は時折雨がぱらついてたんですが、その後はすっかり上がって第2試合の頃には雲の間から青空が見えるほどになりました。
天気が回復するにつれ、徐々に暑さを増してきた甲子園。
そうなるとやっぱり欲しくなるんですよね。
甲子園名物のコレ
春にはないですもんね。ちょっと嬉しかったです。
そうこうする内に第2試合も終わり、いよいよ天理の登場です。
自然と目が選手の背中を追っていました。
だってアルプスからじゃ遠くて顔まではっきりとは分からないんだもん。
そして発見しました。
背番号18番のS君です。
ボール回し、そしてシートノックで元気に走り回っていました。
地方大会では背番号「20」
甲子園ではメンバー入り出来ないのではと思っていました。
メンバー決めの頃、キャプテン、副キャプテンが監督に呼ばれたそうです。
そして監督から「(甲子園メンバーに)Sは必要か?」と聞かれ、二人とも即答で「絶対に必要です。必ず入れて下さい」と言ってくれたんだそうです。
入学直前に肺気胸を患い、それが治ったと思ったら今度は練習中にボールがアゴに当たるアクシデント。
東京からたった一人で奈良に行き、ここまで辛いことがたくさんあっただろうけど、決して根を上げることなくやり通し、チームメイトから勝ち得た信頼があるからこそのメンバー入りだったんだと思います。
関西対決となった試合は残念ながら敗れてしまいました。
しかし数少ないチャンスに3塁ランナーコーチャーとして背番号18番のS君は思いっ切り腕を回していました。
打席に立つことは無かったけど、シートノックでグランドを走り回る姿、そしてランナーコーチャーとしての姿、しっかりと目に焼き付けました。
これで同じシニア出身の3年生、すべての選手の高校野球が終わりました。
甲子園はまだ続いていますが、本当に高校野球が終わったな、って実感があります。
改めてまーぼに、そしてかつてのチームメイトにお疲れ様と言いたいです。
そして何より
「ありがとう」
『背番号18』をつけてシートノックをうけれる。
野球の神から、15の春から親元をはなれ、かんばって来たごほうびです。
かにさんご夫妻をはじめ、みなさんを大甲子園に応援に導きし、『背番号18』
コーチャーズボックスで眩しいほど輝いていらしたのでしょう。
素晴らしき天理の『ナンバー18』君の人生に幸多きこと祈っています。
私は野球留学について賛成派の人間ではありません。
ですが、留学している選手にはやってきた当人でなければわからない大変さがあるでしょうし、それは私がする想像を超える物があると思います。
彼にはよく頑張ったと褒めてあげたいと思います。
通常、寮生のの場合は引退したら寮を出なければなりません。
ですが、彼の場合は寮から出たらアパートを借りたりしなければならないのでそのまま寮で暮らすことが出来ます。
部活のない寮生活はきっと時間が長く感じるでしょう。
その時間をしっかり勉強に向けて来春はまーぼと共によい春を迎えて欲しいと思います。