2010年06月01日

Twitterの話

昨日、こんなことがありました。


別れ話に腹立て、ツイッターで殺害予告した疑い
 インターネットの簡易投稿サイト「ツイッター」に知人女性の殺害予告を書き込んだとして、警視庁町田署が、神奈川県藤沢市、無職堀江健太郎容疑者(32)を脅迫容疑で逮捕していたことがわかった。
 同署幹部によると、堀江容疑者は同月下旬、東京都町田市に住む無職女性(26)から別れ話を持ちかけられたことに腹を立て、「きょうで死にます 確実にころします」などとサイトに書き込みを繰り返し、脅迫した疑い。

 「一時の感情でやってしまった」と容疑を認めているという。

(2010年6月1日01時00分 読売新聞)


ツイッターのおかげで何かを発信するって事の楽しさを知った人が増えたように思う。
140文字って制限があるから、文章作りが得意とか下手とか気にしないでやれるのもいいんでしょう。
かく言う私も一応IDを持ってますし、芸能人や漫画家さんのツイートを読んで楽しんでいます。
ブログより短くちょっとした話題でもさらさらっと書けるからいいんでしょうね。
iPhoneの人気もそれに一役かってるんでしょう。

でも反面、そうやって間口が広がったが故に、文字による人とのコミュニケーションの難しさ、大変さも分からずに気楽にやっちゃってる人が結構いるように思います。

事件のあらましは記事を読んでもらう方がいいと思いますが、要は別れ話のもつれから狂言自殺に発展し、そこからさらに「可愛さあまって憎さ百倍」とばかりに「殺してやる」などとツイッターに書き込んだ、ってことですよね。
これまでにも巨大掲示板などでも結構ありますよね、こういう殺人予告って。


で、今回書きたかったのは、その迷惑殺人予告男の話だけじゃないんです。

事件のあらましの所で狂言自殺癖の話を書きましたが、件の男はこれまでに何度も「◎時までに会ってくれなかったら死んでやる」などとツイッターにたびたび書き込んでたらしいんです。
で、そのつぶやきを見た人が「その人を救うために」と、彼のつぶやきをリツイートする。

ツイッターをやっていない人に解説すると、リツイートってのは、他人のつぶやきを引用して自分のページで発信すること。
ツイッター上ではいろんな人がつぶやいていて、人のつぶやきを受け取って自分のページに表示することをフォロー、自分のつぶやきを受け取ってくれる人をフォロワーと言います。

と言うことは、多くの人がフォローしている人がリツイートすれば、例えば自殺予告をした人のつぶやきが自動的により多くの人の目に触れることとなり、孤独な死を迎えようとしている人を救うことになるかもしれない訳です。

実際にアメリカではその様な事例があり、少年の命が救われたんだとか。
この時に少年のつぶやきをリツイートしたのが、女優のデミ・ムーアだったそうです。

この話は少し前にフジテレビの情報番組「とくダネ!」でツイッターの話題をした時、「ツイッターはこんな事が出来るよ」と言う代表例として話されていました。

この話、美談の側面もあるとは思いますが、一つ間違えると、親切の押し売りと言うか、偽善の押し売りみたいな感じになると思うんです。
自殺騒動以外にも、家族が行方不明だから探して欲しいとか、色々な話題が多くの人にリツイートされて飛び交ってます。
でも世の中には「死ぬ、死ぬ」って言って本当は何もしない件の男の様な狂言自殺癖のある人間もいるでしょう。
自分のつぶやきで色んな人が反応することを喜ぶ愉快犯もいるでしょう。
そういう話をリツイートしたことでお祭りに参加したみたいな気分になってる人もいるでしょう。


これまでもそうでしたが、ツイッターの普及によりインターネットと言う情報山から真実を見つけるのが、難しくかつ大切になった様に思います。


さらに字数が少なく、まさに「つぶやく」が故に、書いたことによる影響まで思い至らずに書いてしまう人が増えちゃってるように思います。
文字に携わる仕事をして、ブログを長年やっている身からすると、文字によるコミュニケーションって難しいんだぞって思っちゃうんです。

すごく面白く便利で素晴らしいサービスだと思いますが、良い面ばかりじゃないんだぞ、って思うんです。
まだ流行からそう時間が経っていないから、まだまだそれほどの問題は起きていませんが、ひとつ間違えると今回の事件の様なことが頻繁する可能性があるのではと思っています。

ま、人畜無害のお気楽ツイートもいっぱいありますから、考え過ぎかも知れませんけどね。
posted by かに at 02:08| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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