2006年02月20日

救急蘇生講習会を行いました

昨日、我がシニアでかねてより計画していた『救急蘇生講習会』が行われました。

これについては、

『不測の事態』(1/9エントリ)
『救急蘇生講習会』(2/2エントリ)

を、読んでもらえば、きっかけについてご理解頂けると思います。

消防士をしている父兄を通じ、今回指導に来て頂いたのは、現役の救急隊員。現在39歳というベテランの方でした。

野球、サッカーなどすべてのスポーツの合計で、年間500〜700人が若者が練習中の心肺停止で亡くなっているというのです。しかもそれは小学生より中学生、中学生より高校生と年を重ねるごとにその数が多いというのです。

これには驚きました。私が考えているよりずっと多い数字でした。

そして今回の講習のきっかけになった近隣チームの事故、

“練習開始早々のランニング中に倒れ、そのまま亡くなってしまった”

というこのパターンは、一番事故が起こる可能性が高いそうです。それも元々なにかの兆候があったと言うことではないケースがほとんどだそうです。


そのキーワードとなるのが「冬場のランニング」


野球チームにおいてボールを扱う練習までにやるのは、ランニング、ストレッチ、アップ、まぁこんな所でしょう。
順番はチームによってそれぞれ違いはあるでしょうが、我がチームはランニングはしません、というところはまずないでしょう。


ということは、どんなチームでも、この危険性と隣り合わせで練習していることになります。



では、実際に事故が起こってしまった場合、どうすればいいのか。


私が受けた講義をかいつまんで説明しますが、あくまでもそれは聞きかじりですから、間違っても鵜呑みにしないで下さい。
ことは命に関わることですから。

ではでは。

まず倒れた人の周囲の安全確認をします。まぁ、我々は多くの場合、グラウンド内でしょうから、これは問題ないでしょう。
そして、意識があるのかを確認します。顔の近くで呼びかけて反応があるかを見ます。


反応がある場合。倒れた原因、(たとえばボールが当たったなど)が分かっている場合はいいが、原因不明の場合はすぐに救急車を呼ぶ。
そして嘔吐の可能性があるので、体を横に向け、気道を確保してやる。
反応があった場合でも、刻一刻と状態は変わるので、救急車が来るまで何度も意識の確認をする。体を動かせるようになるまでその場で静かにさせておく。

反応が無い、もしくは短時間でも無かった場合。
反応がないということは、脳になんらかの傷害を受けた可能性が高いから、すぐに周囲の人を呼び、救急車を呼んでもらう。
もしAED(自動体外式徐細動器)が設置されている場所なら、それを持ってきてもらう。いわゆる電気ショックみたいなアレです。
最近は公的機関の建物や駅などに設置されているケースが増えているそうです。

それからすぐに、呼吸があるかを確認します。この時に気道の確保をしてやるとそれだけでかなり効果があるそうです。
もし嘔吐物があるなら、指で掻き出してやる。

呼吸が無い場合は人工呼吸をします。鼻をつまんで、相手の口を自分の口でおおい2秒間を2回。
そのあと、反応があるかを見る。咳をしたり、むせたり、自分で呼吸をしているか、など体が動いているかを確認する。

反応が無い場合は、心臓が止まっていると考えて心臓マッサージをする。

心臓が動いているかを確認するのに、私は心音を聞いたり、脈を取ると考えたんですが、素人だと時間がかかるし、正確に確認出来ないので、上記の生体反応で確認が一般的だそうです。心臓が動いてるのに無理矢理息を吹き込まれたら咳き込んだりしますよね、ふつう。息苦しいし。もし理解できないのでしたら、奥さんなり旦那さんにやってもらって確認してください。なんらかの反応があるはずです。それが生きてる証拠です。

ですから、その反応が無い場合は心臓が止まっていると判断するそうです。

あばらの根本から指1本分上を両手で15回押す。
(心臓マッサージの位置は文字では正確に伝えられませんし、心臓が動いてる人で実験をしないでください。それが原因で止まってしまう危険性もあるそうです。ブログ仲間から殺人者を出したくありませんからくれぐれもしないでくださいね)

そして人工呼吸を2回。生体反応を見る。

救急車が来るまでこれを繰り返す。もしAEDがあるなら何よりも優先してAEDを取り付ける。
AEDは心臓が動いている場合は絶対に電流が流れないようになっているから安心してください。

と、まぁ、ざっとこんな内容でした。
所詮は私程度の理解力と文章能力では伝わりきらないでしょうから、興味や必要性を感じた方は実際に救命救急講習を受けてみて下さい。
今回、あえて内容まで書いたのは興味を持つきっかけにでもなってくれればと考えてのことですから、これで受けなくて済んだとは絶対に考えないで下さい。

所轄の消防署で、基本的な講習なら2時間程度、AEDの講習も含むなら3時間ほどだそうです。費用や時間などは所轄の消防署に問い合わせてみて下さい。おおよそ1500円程度だそうです。


今回、講習を受けてみて、子供が倒れるという不測の事態になったとき、冷静に対応できるかは、普段からの慣れも必要になると感じました。ウチでは幸い、消防士がいますから、彼を利用して何度も復習をしようと思っています。

最後に、この文章の中ではAEDについて、詳しくは書きませんでしたが、その重要性はつくづく痛感しました。
金額の関係ですぐにチームで購入することは出来そうにありませんが、今後、近隣チームと合同でで購入が出来るのかという点も含めて、事務局と話をしていくつもりです。

あわせて、この話題をより詳しく書かれているHPがありましたので、それを紹介して今回のエントリを終わろうと思います。

HIGEさんの「スポーツ救命救急」
http://homepage3.nifty.com/Basketball-tutor/sports_life_saving/sports_life_saving_index.html

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posted by かに at 12:06| 埼玉 ☁| Comment(9) | TrackBack(0) | 中学硬式野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ここは、私が一番のりでコメントしなくては・・・。
私は数回講習を受けていますので、読みながら復習できましたが、やはり文字だけでは伝わりにくいので是非講習会に参加していただきたいですね。
人口呼吸も、息をうまく吹き込めれば肺の部分が膨らむといった精密な人形を使って練習しますので(間接キスの心配ないようにも工夫されています)一度やってポイントを掴むのが大事だと思います。
どうぞ、この機会に問い合わせしてみてください。何でしたら、うちの主人連れて主張いたしましょうか・・・。
Posted by てんてん at 2006年02月20日 12:55
てんてんさん、どうもです。

私も一人でも多くの指導者に講習を受けて欲しいと思います。

私が一昨年受けた、スポ少の指導者講習会では、こんなに実態に即した訓練はありませんでした。

その講習を受けないとスポ少の県南以上の大会にベンチ入り出来ないから、受けましたが、はっきり言って講義内容自体は大して役立つものはありませんでした。特に子供達の安全に関わる今回のような内容は。

こういう講習を受けているという安心感は、いざと言うときの対処が変わりますから、ぜひ受けて欲しいですね。

てんてんさん付きという特典があるなら是非という人はたくさんいるんじゃないですか。
Posted by かに at 2006年02月20日 18:04
予想以上に亡くなる方が多く、驚いております。
我々指導者も、危機管理意識を徹底しないといけませんね。

私もバッグの中にはこの手のマニュアルを携帯しております。万が一と言う事もありますので。

講習、お疲れ様でした。
Posted by ドラ夫 at 2006年02月20日 20:38
かにさん、「例の物」が回ってきました。
次はかにさんの番です。よろしく^^
Posted by ドラ夫 at 2006年02月20日 22:59
こんにちは。
いのちを守る会『絆』中国地方担当会員(自称)のK太父です。私も時々AEDの話題をエントリーしています。

HIGEさんのスポーツ救命救急とともに,
http://www17.plala.or.jp/kizuna-aed/「命を守る会絆」
http://www.aedjapan.com/「AED普及協会」もご覧下さい。
ブログでは「命を守る会」のくるみさんのブログ
http://loveaed.blog31.fc2.com/「AEDで子供を救おう」がとても参考になります。
特に,心臓震盪対策のステップとしては,こちらの記事が大変参考になると思います。
http://loveaed.blog31.fc2.com/blog-entry-103.html#com

と,こうやって人の世話をする前に自分のチームでも動き始めないと…!
Posted by K太父 at 2006年02月20日 23:08
ドラ夫さん、どうもです。

万が一というのは無いのが一番ですけど、絶対に無いと言い切れないですからね。準備は必要ですよね。

一度学んだからそれでオッケーではなく、いかに素早く行動出来るかが重要ですから、復習も大切ですよね。

それから例の奴は確かに受け取りました。星さんやフルコーチさんといった猛者からすればたいしたことのない話しかないんですが、何とか書き上げました。
Posted by かに at 2006年02月21日 03:45
K太父さん、どうもです。

実際に救うならAEDが絶対に不可欠だとは思いますが、まだ単価の問題から普及が進んでいないのが実態ですね。以前に比べれば増えてきてはいるそうですが。

学校や公的グラウンドに常設されれば、確実に不幸な出来事が減るわけですから、公的機関にはもっとガンバって欲しいですね。

そうすれば単価も安くなって、民間の我々の様な団体が購入しやすくなりますからね。

我がチームでもやって良かったという声がほとんどでした。
本当なら各市町村の少年野球の団体で企画するのが一番早いとおもうんですけどね。我が市でもなかなかそういう企画は出ませんね。身につまされてないだけなんでしょう。
こういう人ごとだという意識が一番いけないんですよね。
Posted by かに at 2006年02月21日 03:54
 最近、当連盟でも支部単位で消防署にお願いして講習会を開いています。
当初は、「子ども達」の事故への対応が主だったのですが、近頃は、「心臓発作」とかで急逝する長老指導者が現れてきたので、「寒いグランドで倒れたら・・・」と、対象が変わって来ました。σ(^◇^;)
 「でも、ヤニ臭い代表の口に人工呼吸は嫌だなぁ〜」の根強い意見もあるので、ご本人に「延命拒否カード」を持たせようとの意見も検討しているとかいないとか。。。
Posted by フルコーチ at 2006年02月21日 11:43
フルコーチさん、どうもです。

支部単位って言うのはいいですね。うちも見習って欲しいです。

確かに子供より長老指導者、長老審判部、連盟幹部の方が、寒い朝に倒れそうですね。
中には、そのまま逝っちゃっても・・・なんて考えちゃうような人も(イカンイカン)

ヤニ臭い代表の・・・ってのは馬鹿笑いしました。ワタシもウチの代表にマウストゥマウスはイヤですねぇ。でも大会中に倒れたら「お前の所の代表なんだから」とか言われそうですしね。

『延命拒否カード』を持てなんて、誰が鈴を付けさせるかが問題ですよ。
Posted by かに at 2006年02月21日 13:17
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