2008年08月26日

続けたもん勝ち

土曜日に高校野球部の慰労会がありました。
趣旨としては夏の大会を終え秋季大会に向かう選手、指導者の慰労。
もちろんメインはこの夏で引退した3年生選手、そしてその父兄の慰労となります。

全選手、そしてその父兄が集まったって80人そこそこの小所帯ですが、それはそれで楽しくアットホームな会となりました。

その会の中で3年生から一言ずつ挨拶があったんですが、その中の1人の挨拶に私はすごく心が動かされました。

その選手はこの夏の大会、スタメンで出場していなかった選手でした。
彼は運動がそれほど得意ではなく、入学当時は何をやらせても一番最後。
監督も「長続きはしないだろう」と思い、すぐに選手登録をしなかったほどだったそうです。

しかし彼は最後までやり抜き、この慰労会の時を迎えたんです。
そして彼はこんな挨拶をしました。


「僕は何をやっても一番下手で、後から入ってくる下級生に手本を示すどころか、下級生から教えてもらったりすることもありました。
でもこの席でたった一つだけ、後輩に教えてあげられる事があります。
それは高校野球はどんな選手でも引退出来ると言う事です。
辞める時期を自分で決める事が出来るんです。どんな選手でも引退となるその時まで続ける事が出来るんです。
皆さんもぜひ引退の時まで高校野球を続けて下さい。」


ウチの野球部は決して強くありません。でも練習は決して生易しくありません。
それが故に「練習についていけない」「勉強を優先したい」などと色々な理由で辞めていく部員がいます。

しかし彼はやり抜いた。
辞めていった選手の中には、彼よりずっと才能がある子もいたでしょう。
でも彼のそれらの子達は彼の「やり抜く」才能には勝てなかったんです。
どんな理由があれど、やり抜いた彼は勝者です。
例え素晴らしい成績を残せなかったとしても、彼は立派な我が野球部のOBです。

現在1年生部員は13人。入部当初に3人辞めて以来、退部した人間はいません。
これから秋季大会で出番がなかったり、冬場のトレーニングのキツさなどで挫折しそうになる選手も出るかも知れない。
しかしそんな時こそ、彼の「やり抜く」という彼の精神をしっかりと受け継いで欲しいと思います。
posted by かに at 02:06| 東京 ☔| Comment(3) | TrackBack(0) | 高校野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
とても立派で感心させられる挨拶ですね。
彼のこの先の人生が素晴らしいものになると信じます。
Posted by スマイルヒット at 2008年08月26日 07:24
心に染みる言葉ですね。
息子と一緒に硬式スクールで活動した他校の選手も、
何人かは野球部を退部したそうです。
どんな理由かは知る由もありませんが、熱意・情熱といった部分が最初から少なかったかもしれません。
「最後までやり遂げる」 簡単なようで難しいですよね。


Posted by ドラ夫 at 2008年08月26日 10:04
素晴らしい言葉です。
最後までやり遂げることは並大抵な精神力がなければならなかったと思います。
私自身も考えさせられました。
Posted by RK at 2008年08月26日 16:39
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