数日前の朝。
未だにパンツ一丁で寝ているまーぼがのそのそとリビングにやって来た。
まだ顔はボーッとしている。
そしておもむろに私の横にドカッと座り、こんな事を言った。
「こわいゆめみた」
この夏で19歳になったまーぼ。
しかし未だに怪談もの、怪奇もの、恐怖ものに弱い。
夏定番の恐怖番組(最近少ないですけど)などは、大の苦手。
私や姉ちゃんはそういう番組が大好きで、やっていれば録画してでも見ちゃう方なんですが、まーぼは全然ダメ。
私達が見ていても、眼を細めてチラチラと見たり、手をかざしてガッツリ画面を見ない様にし「ドキっ」っとしちゃう場面に備えちゃう。
そんなまーぼが「こわいゆめみた」って言うんだから、きっとそっち系の夢だろうと思ったんですよ。
が、実際に見た夢はそういうものではなかったみたい。
部屋でくつろいでいた夢の中のまーぼ。
と、そこに現れたのは・・・
グローブほどの大きなクモ。
しかもまーぼの方に向かってくる。
狭い部屋で巨大なクモが迫ってくる。
そりゃあビビった事でしょう。
それでも果敢に巨大クモと対峙したまーぼ。
手近にあった道具を使ってクモを一刀両断。
見事、真っ二つに千切れたクモだったが、それだけで終わらなかった。
真っ二つに分かれたそれぞれがまたもやまーぼに迫ってくる。
2匹になったかの様な状態でジリジリと近づいてくるクモ。
と、ここで目が覚めたそうです。
なんだかねぇ。なんか不安要素でもあるのかね?